判断を預けるのではなく、自分たちで決める 変化の速い環境で、店ごと成長していきたい
PROFILE

薬剤師 原田拓弥
薬学部を卒業後、全国に店舗を展開する調剤薬局チェーンで薬剤師としてのキャリアをスタート。標準化された現場で基礎を固める一方、地域に合わせて薬局そのものをつくる側に回りたいという思いが強まり、2026年3月にKINOWA Holdings株式会社に入社。現在は大阪府河内長野市のサン薬局で店長を務め、調剤・服薬指導に加えてスタッフの育成と店舗運営を担っている。
大手で固めた基礎と、任される範囲の限界

子どもの頃から人の役に立つ仕事に就きたいと考え、薬学部に進みました。新卒で入ったのは全国に店舗を持つ調剤薬局チェーンです。マニュアルも教育体制も整っていて、調剤の正確さや服薬指導の型は、ここでしっかり身につけられたと思っています。
一方で、規模が大きい分、店舗として何に取り組むかは本部が決める仕組みでした。この地域ならもっと在宅に踏み込めるのではないか。そう感じても、一店舗の判断で動かせる範囲は限られています。目の前の患者様への対応は薬剤師として自分の判断でできる。けれど、薬局そのものをどうつくっていくかには関われない。その物足りなさが年々強くなっていきました。
転職を考えはじめた頃、エージェントから紹介されたのがKINOWA Holdings株式会社でした。介護・在宅分野に本気で取り組んでいること、店舗から上がった提案が実際に形になっていることを面接で聞き、ここなら自分も薬局をつくる側に回れると思えたのが決め手です。
立場に関係なく意見が出る職場だから、チームで戦える

私が勤務するサン薬局は大阪府河内長野市にあり、薬剤師と医療事務あわせて15名が働いています。外来は1日50~70枚の処方箋を受け、並行して6つの介護施設を担当しています。前職で「もっと踏み込みたい」と感じていた在宅・施設の領域が、ここでは日常業務の柱です。
小学1年生から社会人になるまでサッカーを続けてきました。そこで身に染みているのは、一人が突出しても試合には勝てないということです。薬局も同じで、薬剤師がどれだけ正確に調剤できても、受付や在庫管理のどこかが滞れば患者様をお待たせしてしまいます。
風通しの良さを感じたのは入社してすぐの頃でした。まだ何も分かっていない私が改善案を口にしても、役職や在籍年数ではなく内容そのものを見て議論してもらえます。逆にスタッフからも、遠慮のない指摘が飛んできます。
それは店の中だけの話ではありません。判断に迷えばエリアマネージャーにその場で連絡が取れますし、相談を持ちかければ必要な人がすぐ集まってくれる。任される範囲は広くても、一人で抱え込む場面はほとんどないですね。ヨコにもタテにも壁がないから、チームとして戦えるのだと思います。
変化のスピードに、自分ごと乗っていく
KINOWA Holdings株式会社は介護分野に力を入れ、短期間で店舗を増やしてきたグループです。制度も仕組みも動き続けていて、決まったことが実行に移るまでが本当に速い。前職なら数か月かかっていた話が、ここでは数週間で形になります。その柔軟性とスピードは、入社して最も驚いた点でした。
裁量が大きいということは、その分だけ責任も自分たちに返ってくるということです。それでも思い切って動けるのは、迷ったときにすぐ上と相談できる前提があるからだと思います。
店長として目指していることは二つあります。一つは、今の6施設との関わりをさらに深め、河内長野で在宅を任せてもらえる薬局になること。もう一つは、この店から次の店長を出すことです。私がいなくても回る店にすることが、結果として患者様への安定したサービスにつながるはずですから。地域の方に「この薬局があってよかった」と言ってもらえる場所にしていきたいですね。



